更新日:2020年12月18日
授業紹介
【文芸学部】十二単の着装見学を行いました。
12月4日(金)、日本文学演習ⅠB(担当:岡田ひろみ)の授業の一環として、十二単の着装の実演及び講義を行ないました。ハクビ京都きもの学院の乃村宣子院長を講師としてお招きし、着装の仕方や襲の色目などについて話をしていただきました。「若い学生さんたちにふさわしいから」といって、選んでいただいた「紅のにほひ」という「紅」を基調としながら少しずつ変化する色目を、目を輝かせながらくいいるように見ていた学生の姿が印象的でした。今年の男性装束は、「直衣(のうし)」。こちらは白を基調にして美しく、男性装束の美しさに魅かれた学生もいたようです。この授業では『枕草子』を読んでいますが、資料や図ではわからなかったイメージを着装見学を通すことで掴むことができたようです。
コロナ禍の中、開催も危ぶまれましたが、密を避け、対面とオンライン(同時双方向)も併用しながら、無事行うことができました。
以下、学生のコメントを一部紹介します。
?少しずつ袖の色が変化していくように衣を重ねる様子を見るのがおもしろかった。
?黒い髪と衣装の色の対比を意識し、全体のバランスを整える日本独自の文化は奥が深いと思った。
?改めて女性を男性の装束の違いを見ていたら、やはり女性は室内のみで外に出ることは想定されていなかったのかなと思いました。
?唐衣が光沢感があり、とてもきれいな印象を受けた。
?あんなに重ねていても裳のみでしめていることが印象的だった。
?男性装束は足元の描写があまり作品中にないので、今回木ぐつをはいていることを初めて知りました。
?文章だけはわかりにくい部分も実際に見ることでわかりました。
写真は上段左から順に
①十二単(袿)
②十二単(表着うわぎ)
③十二単(唐衣)
④十二単(唐衣裳)
中段左から
⑤十二単(裳)
⑥十二単(檜扇)
⑦直衣
⑧十二単直衣
下段
⑨十二単直衣