更新日:2025年02月07日
授業紹介
【文芸学部】「メディア文化論A」ゲスト講師として集英社?俵理佳子氏をお迎えしました
共立女子大学文芸学部では、雑誌文化を学ぶ講義科目「メディア文化論A」を開講しています。2024年度は、1970年代以降のファッション誌とライフスタイル誌を中心とし、ジェンダーの視点を取り入れながらメディア文化を理解することを目指した授業を行いました。
最新の動向をご教示いただき、学生のメディアへの理解や問題意識を深めるとともに、社会人の仕事への姿勢?意識を学ぶ機会にできればと考え、ゲスト講師として集英社 女性誌企画編集部 部長代理 兼 編集長の俵理佳子さんをお招きしました。
編集長を務めてきた『non?no』『MORE』などの企画会議や撮影現場でのエピソードをいきいきと語る俵さんに、学生たちはポジティブな影響を受けたようです。
?「雑誌編集者の仕事が想像以上に多岐に渡っていて驚きました。特に最近はWEBやSNSなど、デジタル方面のスキルも必要である点が印象的でした」(2年生)
?「元々出版系の仕事に興味があったのも大きいが、未来のビジョンを今後はっきりと持つことが重視される2年生の今、こうして出版業界の前線で活躍されている方のお話を生で聞けたことは大きなアドバンテージになる」(2年生)
?「大変な仕事に聞こえたが、俵さん自身や編集部の方々のお話を聞いていると、とても楽しそうで、人の気持ちをポジティブにするという雑誌編集の仕事にとても興味がわいた」(3年生)
?「話をしている時の俵さんがとても楽しそうだったのが印象的で、社会で働くことが不安だという気持ちも少し和らぎワクワクしてきました」(3年生)
?「私も自分の興味があるものだけでなく幅広く知識や情報を得て自分の人生を彩ることができるようにしていきたい」(4年生)
この特別講義に先立ち、授業で俵さんへの質問を考える回を設けていました。当日の質疑応答タイムでは、学生たちからの多種多様な質問(「俵さん自身の志望動機&ガクチカ」「学生へのアドバイス」「若手?中堅時代に考えたこと」「編集長の視点」「ワークライフバランス」など)に、簡潔かつ的確に回答していただきました。
講義と質疑応答の合間には、編集者の仕事を疑似体験できるような短いワークもあり、全員で考えたアイデアにその場でコメントをいただきました。このワークについて「とても楽しくて印象に残った」と多くの学生が語っていました。
情報量がぎっしりで、楽しくて、わかりやすくて、元気をもらえる――。俵さんが手がけてきた雑誌の世界がそのまま具現化された100分間でした。ありがとうございました。
(授業担当教員:文芸学部 文芸メディア専修 橋本嘉代教授)