現代マーケティング事情の授業では、ご講演される前に、当該企業がどのような事業をしているかや扱われるマーケティングのテーマについて、担当チームが調査?研究したことをクラス全体に内容を共有しグループで議論します。学生が事前に企業やテーマを理解したうえで、後日企業様からのご講演をいただきます。学生はその理解を拠り所にして、マーケティングに関する現場の生の声を聞き、講演者様との質疑応答や議論を通してより深い理解を得ることができるようになります。このように、本授業は学生にとって、とても有意義な授業になっています。

　ご講演初回は、カゴメ株式会社様より執行役員野菜をとろうキャンペーン推進室長の宮地様にお越しいただきました。ご講演の中で1番印象に残ったのはカゴメの社会貢献事業のビジネスモデルです。「瀬戸内レモンミックス」の売上を使って地元の小学校にレモンの木を植えるという活動は、広島の特産であるレモンの認知度を上げることに加えて、珍しい活動ということで多くのメディアにも取り上げられています。この宣伝効果によって、カゴメ様の商品が店頭に商品をたくさん並べてもらえるようになり、そこに付随する形で「瀬戸内レモンミックス」ではないカゴメ様の既存商品も売れるようになります。このように、カゴメ様の取り組みは地域の活性化を別事業として行うのではなく、同時に利益を生み出してビジネスとして成り立たせていることに私自身とても驚かされました。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ビジネス学部3年　中澤佑唯

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　LA（Learning Assistant）