Faculty of business
更新日:2024年07月11日
授業紹介
【ビジネス学部】張ゼミにてブルーベリーファーム東京で課外授業を行いました
張ゼミは『フードシステムの経済学』をテーマとしています。その一環として、2024年6月30日に『ブルーベリーファーム東京』への課外授業を実施しました。この訪問では、前年に農業に新規参入された矢野高之社長から、貴重なビジネスの洞察を伺う機会を得ました。以下は写真とコメントをお届けします。
「いちご狩りやブドウ狩りなどの体験農園や観光農園に行ったことはありましたが、ビジネスや農業の視点から考え、学びながらの体験は初めてでした。祖父母への感謝の気持ちを込めて農業を継ぐことを決めた矢野さんの経営戦略に感心しました。小松菜の収穫作業では、しゃがんで作業をしなければならない負担と、その単価を考慮し、ブルーベリーを選んだ判断が印象的でした。」
「起業においては、利益計算のための会計知識が必要で、特に家賃や経費の管理能力が求められます。そのため、簿記2級程度の知識が必要であり、また競合他社との競争も避けられないことがわかりました。」
「農業でも、競争相手を見極めることが重要です。自身の立場を客観的に認識し、戦う相手を慎重に選ぶ必要があります。さらに、大手企業による模倣の可能性も考慮し、競合が少ない市場を選ぶことが生き残りの鍵となります。」
「鉢の色を国別に分けることで、品種が一目でわかるよう工夫されています。この視覚的な配慮は、顧客にとってわかりやすいと感じました。ブルーベリー狩りの前には、注意事項をテレビで確認でき、社長や従業員が出演する動画で説明されているため、初めての体験でも安心して楽しめます。」
「品種によって味が様々で、私はシャープブルーとトワイライトがとても美味しいと感じました。時期によって品種を変えることで、長期間農園を開けるそうです。収穫前のブルーベリーがある立ち入り禁止ゾーンもあり、次回訪問時に別の品種を楽しめるというのは、リピーター獲得戦略の一環だと思いました。」
「今回の体験を通じて、ゼミで農業白書から学んだ機械化や農家の現状を実際に目で見て体験でき、非常に有意義な時間となりました。」
以上は張ゼミの学生の感想とともに見学の内容をお届けしました。最後にブルーベリーファーム東京の矢野様のご案内、心より御礼を申し上げます。学生にとっても貴重な課外授業の思い出になったと思います。ありがとうございました。
(共立女子大学ビジネス学部 准教授 張采瑜)