Faculty of Nursing
更新日:2016年09月05日
共通
看護学部では、地域連携を基盤とする「地域看護診断演習」の成果発表会を行いました。
共立女子大学看護学部では、平成28年7月26日(火)、千代田区の出張所地区ごとに住民の健康課題と支援策を検討する「地域看護診断演習」の成果発表会を行いました。当日は、千代田区役所、千代田区民生児童委員、千代田保健所保健師、大学関係者の方々など20名弱の方にご出席いただき、学生の考える支援策に対して大変貴重なご意見をいただきました。
「地域看護学援助演習」(3年生?必修科目)は、5月下旬から7月にかけて千代田区との連携のもと、保健所、高齢者あんしんセンター、児童館、民生児童委員の方々の協力を得て実施されました。演習では、統計資料や行政報告書の収集?分析に加え、フィールドワークとして、学生自身で対象地区を歩き、暮らしやすさや健康に関わる町の状況を確認する地区踏査や、地域のキーパーソンや住民のインタビューを行いました。
学生の発表からは、地域看護への理解が深まった様子が伺えるとともに、「与えられた情報をそのまま使用する紙上事例とは異なり、データを自分で探していく方法、過程を学ぶことができたのは非常に大きいものであった」「今後の臨地実習にもつながるチームワークを学ぶ機会にもなった」「グループでの正解のない話し合いを通じて、積極的に自分の考えを出すということが身に付いた」「きっとこの授業をしていなかったら、患者は地域で生活する人であるという大前提を忘れ、疾患だけを考えた看護師になるところであったと思う」と、看護学の領域を超えた基礎力、実践力の強化につながったとの声を多く聞くことができました。