Faculty of Nursing
更新日:2020年12月14日
授業紹介
【看護学部】3年生がオンラインによる老年看護学実習Ⅱ(施設)を行いました
毎年老年看護学実習Ⅱでは、特別養護老人ホームに出向いて実習を実施しています。今年度は新型コロナウィルス感染症の感染拡大防止のためオンラインにより、看護課長さんから施設の説明、ご紹介をしていただきました。
特別養護老人ホーム(以下、特養)には、日常生活に援助が必要な高齢者の方が入所されています。新型コロナウィルス感染症から入所されている方を守るために、ご家族の面会も制限されている状況です。そのような中、施設に出向いて実習することが難しいため、今回は初の試みとして、施設と学生たちをオンラインで結び、看護課長さんより施設の説明をいただきました。
初めに、施設に関心を持たれた一般の方へ配付している施設案内の資料を手元に置きながら、施設概要?組織体制、一日の流れ、介護サービス、看護サービス、食事の種類や感染症対策、防災についてなど、詳細に説明していただきました。
そのあと、看護課長さんが施設内部の様子を、スマートフォンで撮影しながら説明をしてくださいました。学生たちは、居室、デイルーム、看護室、トイレや浴室など、紙面による説明だけではわからない施設内部の実際の様子を見せていただくことができました。特に居室には、入所されている方それぞれの体位(体の位置)の整え方が写真で示されていたり、ご家族のお写真やお気に入りのお人形などが飾ってあったり、と病院とは異なる環境がありました。
最後に看護課長さんとの質問タイムを設けました。学生からは、「レクリエーションに看護師はどのように関わっていますか?」「たくさんの職種が情報共有をするためにはどのような取り組みをしていますか?」など、施設の特性を考えた質問が出されていました。
学生たちは施設へ実際に行くことはできませんでしたが、看護師や介護職の入所されている方への声かけや会話、入所されている方の生活の様子も垣間見ることができ、臨場感のある実習となりました。
制約のある状況下でも、学生たちができるだけ学びの多い実習ができるよう、実習施設のみなさまにご協力いただきながら、学部として工夫を重ねていきたいと思っています。