Faculty of Nursing
更新日:2021年11月24日
授業紹介
【看護学部】1年生が寝衣交換の技術を演習で学びました
看護学部1年生は、日常生活援助論Ⅱという、日常生活の援助を学ぶ科目で、ベッドから起き上がれない患者さんのパジャマの交換方法について学びました。
パジャマを交換する「寝衣交換」の技術は、前期で学修した、手洗い?ボディメカニクス?体位変換の技術が必要となります。そのため、既習学習の復習や教員が作成した動画の視聴によるイメージトレーニング、さらに、体力が消耗している高齢者の患者さんを想定した援助の事前学習をして、演習に臨みました。演習では2人1組で看護師役と患者役を交代しながら「援助する側」「援助される側」の感覚を体験しました。
パジャマの上衣を脱ぐ方法では、最初に患者の肩関節を出して、次に肘関節を肩の方向に引き上げ、最後に手関節を丁寧に脱がせる方法を学びました。また、パジャマを着る場合には、この方法とは逆に患者の肘関節を肩の方向に引き上げたあと、看護師役がパジャマの袖口に自分の手を通して、患者役の手と握り袖口に患者の腕を誘導します。この誘導方法を「迎え手」と呼ぶのですが、看護師の少しの配慮によって、ベッド上で起き上がれない患者さんでも効率的で負担の少ない寝衣交換が可能になります。安全で安楽な寝衣交換ができるようになるには、これまで学んだボディメカニクスや体位変換の知識と技術を総動員しなければならないので、大変ですがやりがいもあります。