Faculty of Nursing
更新日:2021年11月26日
授業紹介
【看護学部】1年生が足浴の技術を演習で学びました
看護学部1年生は、日常生活援助論Ⅱという授業で、ベッド上で起き上がれない患者さんの足浴を学びました。
足浴とは、足を湯につけて洗う援助です。発汗による汚染しやすい足の皮膚の汚れを除去するだけでなく、温熱作用により血液循環と新陳代謝の促進やリラックス効果を期待することもできます。また、足趾(足のゆびのこと)を観察する機会になるため異常の早期発見にもつながります。今回の演習は、これらの目的を理解し、基本的手技を習得することを目標に、ベッド上で起き上がることができない患者さんの足浴を実施しました。
演習では2人1組となり、看護師役と患者役を交代で体験します。援助を行うにあたっては、援助の途中で忘れ物を取りに行くことができませんし火傷の危険もあるので、必要物品の準備やお湯の温度の管理が重要となります(写真①)。また、患者さんのリネンや寝衣を濡らさないようにするための技術や、安楽な体位保持の工夫、肌を露出することに対する羞恥心への配慮など、今まで体験した技術を活用しながら援助を実施する必要があります(写真②③④)。
最初は、一つひとつの動作を考えながら行うので、とても時間がかりましたが、学生同士でディスカッションしながら効果的な援助を考えることで、スキルアップにつながり援助にかかる時間も短くなっていきました。また、患者役から「気持ちよかった」という感想をもらえたことは励みになったようです。1年後の病院実習で患者さんに実施できるよう、1年後の病院実習で患者さんに援助できるような技術の上達を目指して、練習を重ねていきます。