Faculty of Nursing
更新日:2022年05月09日
授業紹介
看護学部小児看護学領域と家政学部児童学科守随ゼミとの合同ゼミ
昨年度に引き続き、小児看護学ゼミと家政学部児童学科守随ゼミと合同ゼミナールを開催しました
小児看護学領域のゼミでは、子どもと家族の現状と課題に目を向け、各ゼミ生の興味関心に沿った卒業研究に取り組んでいます。この時期は研究計画が形になったところで発表会を行います。小児ゼミでは、昨年度に引き続き、家政学部児童学科の守随香教授のゼミ生とともに、4月27日に合同ゼミを開催しました。(昨年度の様子はこちら)
今年度は次のような方法で行いました。
ゼミ生は事前に3分のプレゼン動画を作成して提出し、お互いの動画を視聴して、Googleフォームで質問を入力しています。守隨ゼミのみなさんにも同様に視聴と質問の提出をいただきました。これらを事前の学習として当日集まり、動画資料のハンドアウトや、質問内容のスプレッドシートに、ウエブ上でアクセスし閲覧しながら質疑応答を行いました。守隨ゼミの学生からは、児童学科の専門的知識をもとにした質問が様々に発せられました。小児ゼミ生は事前の質問に丁寧に回答し、それを受けて守隨ゼミ学生から新たな疑問が出て議論が深まるなど、設定した時間では足りないくらいでした。質問の中には、小児看護学(あるいは看護学そのもの)からすると、思いもよらない視点であり、ときには、小児看護のありように一石を投じられたような鋭い視点でもありました。例えば、「適切な受診行動」とは具体的になにを指すのか、という質問には、普段あたり前のように使う表現について、改めて考えていました。また、NICU入院中の子どもの親について、不安で上手くかかわれないことをネガティブにとらえた発言には、親としての自覚が芽生えるからこその不安と捉えるという、児童学からの視点をふまえた意見をいただきました。このように、ディスカッションのなかで、両学問領域の子どもと家族の捉え方や援助/支援の考え方の違いが浮き彫りになる場面がいくつかあり、お互いの刺激になりました。研究計画に対するディスカッションの後は、3グループにわかれて交流の時間を持ちました。学生達は、それぞれの学習のことや実習のことについて、気兼ねなく率直に、楽しく共有しました。今回の合同ゼミは、各自のデバイスで自由に資料を閲覧しながら進めました。事前の課題(動画作成と視聴、質問の提出)をふまえて、当日は対面ならではの深いディスカッションができたように思います。
本学では対面授業を重視し、かつ、教育DX(デジタル?トランスフォーメーション=デジタル技術を活用して、カリキュラムや学習のあり方を革新し、時代に対応した教育を行う)を進めているところです。このような、大学のビジョンを具現化した教育活動の一つとしても、意義深い時間になりました。3グループにわかれて交流の時間を持ちました。学生達は、それぞれの学習のことや実習のことについて、気兼ねなく、楽しく共有できました。本学の特長である「小さな総合大学」ならではのメリットを活かし、これからも学部?学科の枠を超えた交流を続けていく予定です。
(小児看護学領域)