Faculty of Nursing
更新日:2022年10月18日
授業紹介
【看護学部】1年生が寝衣交換の援助技術を演習で学びました
後期より日常生活援助論Ⅱにおける技術演習が始まりました。
この科目は前期で学修した手洗い?ボディメカニクス?体位変換の技術が必要となります。
今回はベッドから起き上がれない患者のパジャマの交換を実施しました。
パジャマを交換する「寝衣交換」の技術は、実習で患者に援助させていただく機会の多い技術のひとつです。今回は、体力が消耗している高齢者の患者を設定し演習に臨みました。
この演習では既習学習の復習や教員が作成した動画の視聴によるイメージトレーニングを事前課題としています。実際の演習では、教員によるデモンストレーション後に学生は3人1組となり、看護師役と患者役、観察役を交代しながら行いました【写真1】。パジャマの上衣を脱ぐ時は、最初に患者の肩関節を出して、次に肘関節を肩の方向に引き上げ、最後に手関節を丁寧に脱がせる「送り手」という方法【写真2】、パジャマを着る時は、患者の肘関節を肩の方向に引き上げたあと、看護師役がパジャマの袖口に自分の手を通して、患者役の手を握り袖口に患者の腕を誘導する「迎え手」という方法【写真3】を学びました。これらの技術により、ベッド上で起き上がれない患者にとって負担の少ない寝衣交換が可能になります。また、寝衣交換は、肌を露出するため羞恥心への配慮やしわのない着心地のよい着衣も必要です【写真4】。
安全で安楽な寝衣交換は、これから学習する身体の清潔や排泄に関する日常生活援助につながるので、みなさん一生懸命取り組んでいました。学生たちは、3人全員が看護師体験を終える頃には、寝衣交換のコツをつかんで実施することができるようになりました。臨地実習で自信を持って援助できるよう「自宅で練習を積んでちゃんとできるようにします」と意欲を語ってくれました。