Faculty of Nursing
更新日:2022年11月09日
授業紹介
【看護学部】1年生が足浴の技術を演習で学びました
日常生活援助論Ⅱで、清潔を保つ援助としてベッド上で起き上がれない患者の足浴方法を実施しました。
足浴とは、足を湯につけて洗う援助です。足の皮膚の汚れを落として清潔にするだけでなく、温めたり洗うことで血行や新陳代謝の促進からリラックス効果を期待することもできます。また、足趾(足の指のこと)を観察する機会になるため、異常の早期発見にもつながります。
今回は、ベッド上で起き上がることができない患者を想定し、足浴を実施しました。演習では3人1組となり、看護師役と患者役、技術を評価する観察者役を交代で体験します【写真1.2】。
【写真1.2】3人1組で看護師役?患者役?観察者役を体験
清潔の援助ではお湯を扱うので、お湯の温度管理をして火傷の危険を防ぎつつ患者さんの心地よい湯温に調整することが必要となります 【写真3.4】。
【写真3.4】援助前に適温のお湯であることを確認
さらに、患者のリネンや寝衣を濡らさないようにするための技術、安楽な体位保持の工夫、肌を露出することに対する保温および羞恥心への配慮など、今まで体験した技術を活用しながら援助を実施する必要もあります【写真5.6】。
【写真5】患者のリネンや寝衣を濡らさない工夫 【写真6】足浴後の保温および羞恥心への配慮
最初は必要物品の用意やひとつひとつの動作が思うように進まず、とても時間がかかりました。しかし、実施後学生同士でディスカッションしながら患者にとって安楽な援助を考えることで、援助にかかる時間が短縮されていました。何より、患者役から「気持ちよかった」という感想をもらえたことは励みになったようです。病院実習で患者に援助させていただく機会の多い技術なので、安楽に援助できるよう技術の上達を目指して、練習を重ねていきます。
(基礎看護学領域)