Faculty of Nursing
更新日:2022年12月22日
授業紹介
【看護学部】災害時に子どもと家族を支援する小児救急看護認定看護師から活動の実際をうかがいました(小児看護学援助論)
過去数年に起きた国内の自然災害において、医療チームの一員として、被災地で子どもと家族を支援してきた小児救急看護認定看護師に、活動の実際について具体的にお話いただきました。非日常にある子どもと家族への看護について考える時間となりました。
2年次科目の小児看護学援助論では、非日常にある子どもと家族について、災害を切り口に学習する単元があります。今回、医療チームの一員として、いくつもの被災地に入り、実際に子どもと家族に支援を行っている、小児救急看護認定看護師の上吉原良実さん(厚生労働省DMAT事務局)から、具体的なお話をうかがいました。
平時ではなんでもないことが、発災後は課題となって現れてきます。その事象一つひとつに丁寧に向き合い、チームで関わって解決していくプロセスをお話しくださいました。ケースごとに学生も支援を考える時間を設け、クリッカーで回答しながら進めていただき、学生は、上吉原さんの力強い語りに引き込まれ、また、話される事例に関心を向けて支援を考えていました。
上吉原さんは、平時は災害医療に関する訓練や研修を担当されています。発災後の活動が講義の中心でしたが、端々に「平時はなにができたか」という問いをなげかけられていました。学生たちは、非日常に看護が的確に活動するためには「平時の備えが8割」であり、日々の積み重ねが大切になることを十分に理解したようでした。
(小児看護学領域)