更新日:2023年05月25日
授業紹介
被服学科専門教育科目の「被服管理学実験」を紹介します。
被服学科専門教育科目の「被服管理学実験」(被服管理研究室 後藤 純子 教授)では、実験を通して洗濯や洗剤に関する科学について学びます。今回は、汚れを落とす洗剤の主成分である界面活性剤の働きを観察する実験を行いました。界面活性剤は、汚れの成分を取り囲むことで、衣類などから汚れを落ちやすくする性質があります。界面活性剤を含む洗剤の水溶液にサラダ油やカーボンブラック(炭素の微粒子)を加えて、 乳化?懸濁の作用を観察しました。乳化は水分と油分が均一に混ざり合った状態で、懸濁は固体粒子が液体中に分散した状態を表します。
実験終了後は結果を整理し、考察を加えてレポートにまとめます。レポートの作成はたいへんな作業ですが、ものごとを多面的に検討し、かつ、文章やグラフなどを用いて客観的かつ正確に表現する能力を修得することができます。さらに、各グループで実験の進め方や作業分担について検討し、メンバーと協力して取り組むことで協調性やリーダーシップといった能力を身につけることもできます。