更新日:2024年08月09日
授業紹介
被服学科専門科目「被服造形基礎実習」を紹介します
1年次対象の被服学科専門教育科目「被服造形基礎実習」では、前期に洋裁と和裁の基礎知識と縫製技術を学びます。課題作品として、洋裁はミシンとロックミシンを用いての「ショートパンツ」を、和裁は手縫いで「肌襦袢」(着物用下着)を制作します。
洋裁では生地選びから地直し、型紙作り、印付け、裁断、縫製、アイロンなど、多数の工程があることを学びます。材料は生地屋さんや手芸店に行き、各自が気に入った色柄を購入します。ミシンの取り扱いに、最初は多くの学生が苦戦していましたが、授業回数を経るごとにスムーズに取り組めるようになりました。完成した作品をずらりと並べると、型紙は同じでも唯一無二、制作者それぞれの顔が思い浮かびます。ぜひたくさん着用してください。
完成作品 |
柄合わせばっちりです |
柄や色は自由です |
美しい仕上がりです |
和裁では晒し木綿の生地をすべて長方形に裁断し、へらを用いてしるしをつけ、すべての工程を手縫いで行います。手縫いの練習は、指ぬきを用いて運針(並縫い)から始め、他にも様々な縫い方を学びます。授業の前半では思うように針を進めることができませんでしたが、後半になるとスムーズに縫えるようになりました。完成した肌襦袢には好みのレースやリボン、刺繍などを施し、オリジナリティ溢れる作品となります。授業最終日には、制作した肌襦袢を着用し、浴衣の着付けを行いました。
「被服造形基礎実習」で学んだ基礎的な知識と技術をもとに、「被服造形実習Ⅰ?Ⅱ?Ⅲ」や「伝統和服制作実習Ⅰ?Ⅱ」を学ぶことで、卒業研究における高度な作品制作へと発展します。
刺繍の様子 |
好みのレースと刺繍の様子 |
刺繍の様子 |
好みのレースやリボン、刺繍の様子 |
和裁課題「肌襦袢」 |