更新日:2021年05月11日
授業紹介
【家政学部 児童学科】授業紹介 「看護学部小児看護学研究室と合同ゼミを開催しました」
看護学部、西田志穂先生の小児看護学ゼミと児童学科の守隨ゼミが合同ゼミを開催しました。今回は、卒業論文執筆のスタートが早い看護学ゼミの中間発表を聴いて守隨ゼミの学生が質問し、最後にグループに分かれてディスカッションを行いました。異分野の交流で何が掴めるのか、手探りで始めた合同ゼミでしたが、2つの発見がありました。
1つ目は、小児看護学の卒論のテーマが、驚くほど児童学科の学生の関心と重なることです。中でも「児童虐待」「食物アレルギーと給食」「子育て支援」は守隨ゼミの卒論にも登場するキーワードです。
2つ目は、同じ研究テーマでも、学生の視点やアプローチがまったく違うことです。たとえば「食物アレルギーに保育園の給食はどう対応すべきか」という問題についてディスカッションしてみると、看護学部の学生は「とにかくアレルギー児の食卓を他の子どもの給食の場から遠ざける」ことだと言います。それに対し、守隨ゼミの学生は「じゃあその子どもの食事の楽しさをどう補償していけばいい?」と問います。護り育もうとする内容の違いが浮き彫りになるわけです。学問分野の違いは物事をみる角度の違いです。
保育現場では、保育者と看護師の連携が欠かせません。相手がいかに自分とは異なる眼をもつ専門家であるかを肌身で知り、この違いをどのように生かした連携が実現できるか、互いにみつめ合い、考えあい、高め合う関係をこれからも模索するつもりです。