Faculty of International Studies
更新日:2017年12月15日
【国際学部】学生広報委員による取材記事(3)「食べたことありますか?ロシア料理~学校近くでロシア料理 ろしあ亭を訪問して~」
酒井愛実?A(2年)
私達が学ぶ共立女子大学があり、古書店が多く並ぶ本の街、神保町。そして周恩来が通った中華料理店があったり、カレー店の激戦地としても知られるように、食の多文化に満ちた街でもあります。私達が今回訪れたのはその一つである、すずらん通り入口にある「ろしあ亭」です。「ろしあ亭」の外観からすでにロシアらしい雰囲気で個性が溢れ出ており、店名が書かれている青い看板も目につきます。お店の前に立つとすぐに興味が湧き、入りたくなります。私たちはすぐ「ろしあ亭」に入り、店主である北市泰生さんにお話を伺うことにしました。
北市さんは、新宿にあるロシア料理店で修業を経て、独立。その後、1995年7月に、神保町に「ろしあ亭」を開店しました。当時の神保町は、今のようにビルは建っておらず、ロシア料理のお店が3軒あったそうです。ロシア民家をイメージして作った店内には、ロシアの人形やマトリョーシカが飾られていて、ロシア人の方も数名働いています。オレンジ系の温かみのあるライトがまた、ロシアの古民家にいるような気分にさせてくれます。
そんな中私達は、ロシアの伝統的な料理であり、普段の生活から結婚式でも食べられるというピロシキと、マッシュルームとクリームの入った壷焼きのグリビーヴスミターニェを頂きました。ピロシキの中身は少しずつ違いますが、「ろしあ亭」のピロシキはハルピン経由のピロシキで、春雨が入っています。初めて食べてみるピロシキは私たち日本人の味覚にとても合いおいしいものでした。
Q:ロシア料理の難しいところ
A:ペチカ(暖炉)を使うため、時間のかかるものが多い。
ロシア料理は、ウォッカのための料理。冷たい料理が多く、塩気が強め。
(例)温かい料理→ボルシチ
冷たい料理→ビーツの冷製スープ、前菜(ザクスカ)に冷たい料理がある、セリオトカ
Q:どこで材料を調達するのか
A: 信州の洗馬で調達。22年前は西洋の野菜を取り扱っていた場所がなく、唯一洗馬では取り扱っていたこともあり、現在でも取引をしている
Q:北市さんの一番好きなロシア料理と、その理由
A:ボルシチ→栄養価が高いから
※ボルシチに使われるビーツは飲む血液と言われている
今回私たちは初めて「ろしあ亭」に伺いました。それまで、ロシア料理というものはあまり身近にあるものではなかったため、漠然としたイメージしかありませんでした。北市さんにロシア料理の歴史や日本とロシアの文化の違い、ロシア料理への熱い思いを聞かせていただきながら食してみると、料理だけではなく、ロシアという国に抱いていたイメージが大きく変わりました。そして食事が終わり、とても満足してお店を後にしましたが、同時にロシアの料理や文化をもっと知りたいと思うようになりました。この経験は私達にとって、とても貴重な機会となりました。
優しい瞳の内側に静かに秘めた熱きロシアへの思いを語ってくださった忙しいなか、快く私たちの取材に応じていただいた北市様と従業員の方々に感謝を述べながら、私たちの「ロシア亭」訪問記を終えることにします。
本当にありがとうございました。また、お料理を食べに伺いたいと思います。