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更新日:2019年01月17日

留学体験記「生きていくことの難しさも感じることのできた充実した半年間」

生きていくことの難しさも感じることのできた充実した半年間


S.K.さん(現3年生)

留学先:ウィニペグ大学(カナダ)

留学期間:2018年4月~2018年9月


(1)ウィニペグ大学に決めたきっかけ

 私はカナダのウィニペグ大学へ、2年生の2月から3年生の8月までの約6ヶ月間留学しました。高校1年生の時の語学研修でオーストラリアへ2週間弱滞在した時に、さらに英語圏で滞在し、自分の語学力を高めたいと思っていました。しかし、高校での英語の授業に挫折し、留学という夢は諦めていましたが、大学2年生の夏に受けたTOEICで、提携校留学に申し込む際に必要なスコアを超えていたため、申し込みをし、学内審査を経て、留学しました。提携校の中には、イギリス、アメリカ、カナダがありましたが、私がカナダを選んだ理由は、多民族?多文化国家であるからです。様々な国籍や民族、言語、宗教の人と出会い、関わることで、自分の価値観を広げ、有意義な経験がしたいと思ったからカナダを選びました。


(2)留学先での語学授業

 ウィニペグ大学の午前中のプログラムは、3種類のレベルや技能に分かれていました。最初のタームは、Foundation3という基礎的なクラスでスタートしました。2月に渡航した共立のメンバーの中で私だけがFoundationだったため負い目があり、しっかりとした基礎学力をつければよかったと後悔しました。ですが、このクラスでスタートできたおかげで、基礎的な4技能(Listening,Reading, Speaking, Writing)を学び、留学後も連絡を取り合える友人にも出会えました。

 5月からは新しいタームが始まり、Academic3というWritingやReadingを中心に行うクラスに入りました。Readingでは見慣れない単語が頻出し、Foundationとの差を強く感じました。しかし、担任やクラスメイトの支えもあり、小テストをこなしていくことができました。Readingの話題を元にグループで意見を交換する時間は、初めのうちは難しく、苦痛でしたが、慣れていくうちに、楽しむことができました。このクラスは様々な国からの人が集まっており、日本では味わうことのできないような3ヶ月半を過ごせました。


                          Academic3のクラスメイトと


                            ウィニペグ大学の前で


(3)授業以外の思い出

 半年間、学校で一緒にいた友人は、ベトナム人とサウジアラビア人の女性でした。二人とも主婦をしながら学校に通っていた人だったため、どこかへ行くことなどはできませんでしたが、昼食を食べながら、楽しくお喋りして過ごしました。二人とも留学ではなく、永住を目的としてカナダに来ていたので、話を聞いているうちに、二人のおかげで、視野が広がったと思います。

                           ウィニペグの一番の友人と


私は半年間、ホームステイ先を変えることなく滞在しました。日本に職業訓練のために訪れていたこともある、日本のことをよく思ってくれているフィリピン人の家庭が私のホームステイ先でした。周りにもフィリピン人の家庭で過ごす方も多くいましたが、私だけが経験したであろうと思うことは、同性パートナーの家庭だったということです。滞在中、幾度も女性特有の症状で辛かったときも、2人が親身になり、支えてくれました。ほぼ毎日三食手作りで、裏庭で収穫した野菜や果物を中心とした料理が出てきました。ホストマザーがあまり英語を話せない方で、最初は滞在先も変えようかと思うこともありました。ですが、2人の優しさは、他の家庭では感じることができないと思い、最後まで滞在しました。


                         ホストファミリーとその友人たちと


(4)今後どのように活かしていくか

 帰国後は、帰国前から働いていた百貨店の食品売り場で働いています。以前は英語での接客に積極的にはなれませんでしたが、今は、自らお声がけをし、海外からのお客様も楽しくお買い物ができたらと思いながら働いています。帰国後も友人と連絡を取り、近況を話したりしています。帰国して英語を使う機会は減ってしまいましたが、英語ができる交際相手と英語を使いながら気軽に会話をし、英語を忘れないようにしながら、まだ知らなかった英語を学んだりしています。

 今後はこの経験を生かし、頻繁に英語を使う仕事ではなくとも、日本人だけでなく、外国からきたお客様に対しても、心温まる接客ができるような仕事をしたいと思います。