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国際学部

Faculty of International Studies

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国際学部ニュース詳細

更新日:2024年10月31日

授業紹介

【国際学部】 ?食品ロス削減啓発アート?制作レポート ~田中(坂部)ゼミより~

こんにちは。私たち田中(坂部)有佳子3年ゼミ生は、2024/7/20(土)、食品ロス削減啓発アート作品『僕の命を捨てないで』を制作しました。制作までの経緯と当日の様子をお届けします。

文責:フードドライブ班

(貝瀬さくら、金澤愛佳、佐藤アイミ、永峰美愛、野村美咲希)


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プロジェクトの概要

 

 現在私たちは、【mottainaiプロジェクト2024〈神田神保町からグローバルな課題に取り組む〉】(本学2024年度地域連携プロジェクトのひとつ)というプロジェクトのもとで、食品ロス削減のための活動を行っています。

 食品ロス削減とは、まだ食べられる食料の廃棄を減らすことを目指す活動です。この食品ロス削減は、世界に共通するグローバルな課題でもあります。持続可能な開発目標(SDGs)の目標12にもあるように、「2030年までに小売?消費レベルにおける世界全体の一人当たりの食料廃棄を半減する」ことが目指されています。
  日本の政治?経済?文化の中心地である千代田区では、6万8千人以上の区民と90万人以上の昼間人口が集い、食品関連産業が活動するなか、日々膨大な食品ロスが発生しています。その状況を踏まえ、同区は「千代田区食品ロス削減推進計画」を掲げました。千代田区に拠点を置く共立女子大学の一員として、私たちは、地域の人々?事業者?行政と関わりをもちながら活動を進めています。


わたしたちの目指すゴールと活動計画


 私たちはまず、食品ロスと食料危機の現状を理解するために、井出留美さんによる『食糧危機』という本を輪読しました。また、千代田区社会福祉協議会の方とミーティングをもち、千代田区における食品ロスにまつわる課題や取り組みについて知る機会を得ました。
  現状を理解した上で自分たちにできることを考えた結果、?身近に起きている食品ロスを減らす?、?共立生に食品ロス削減意識をもってもらう?という目的を持って、前期にアート作品作成、後期にはフードドライブ活動を実施することにしました。
  私たちが作成したアート作品『僕の命を捨てないで』は、食べることができる食品が多く捨てられていること、その問題が解決していない現状を一目で認識できるよう、制作しました。そのため、後期に行うフードドライブ活動のシンボルとして利用したり、地域の展示会に出展をして、より多くの人の食品ロスに対する意識を高めるきっかけになれたらと考えています。
 
 アート作品の制作に向けては、薦田梓講師(青山学院大)よりこの作品ならではの材料選びをはじめとする工程作業の指導?支援を受けました。佐々木徳三郎コーディネーター(株式会社フェスティーナレンテ)は、イラストを担当した高校生K.H.さんを紹介くださり、作品制作までの助言をいただきました。K.Hさんは、千代田区内のこども食堂でボランティアをされていたそうです。


では、ここからアート作品制作のレポートです。


下準備の様子

 キャンバスとなる木製パネルに、りんごのかすを用いた古紙を、水で薄めたボンドで張り付けていきました。画用紙と画用紙の間にすきまができないように、へらを使って張るのがポイントで、集中して行いました。そして、パネル大のデザイン画を拡大コピーして、それらを張り合わせ、下絵を写す準備を行いました。



制作当日の様子

7/20アート制作当日、私たちのグループは3年生ゼミメンバーや4年生の先輩方と合流するまでカーボン紙を使い、りんごのかすを使用した古紙を貼り付けた木製パネルに下絵を写しました。下書きをなぞる作業でしたがキャンバスが大きい為、時間がかかりました。



 そして3年生ゼミメンバーや4年生の先輩方と合流して、まず、アクリル絵の具を使い色塗りをはじめました。



絵の具が乾くと、その上に各自好きなように原色カラーとパステルカラーの2種類の丸シールを貼り付けはじめました。大きいキャンバスにシールをたくさん貼っていく作業は相当の時間がかかりましたが、作業している皆が最も集中していた時間ともいえます。



丸シールを貼り付け終わると、背景に野菜を使ったスタンプを押していきました。野菜の断面スタンプは、押してみるとれんこんは見る人にとってわかりやすい形となりましたが、玉ねぎやねぎ、キャベツなどの断面は意外と分かりづらいことがわかりました。しかし、野菜の断面を組み合わせることによって色々な形を作り出すことが出来ました。



当日の感想

 「一から作品を作ること自体が初めてで、思っていたよりも大変でしたが、とても楽しく作品作りを進められたと思います。沢山の方に協力して頂きできた作品なので、多くの人に見てもらい、食品ロスに少しでも関心を持ち、できることから取り組もうと思っていただけたら嬉しいです。今後のフードドライブの活動にも役に立つと嬉しいです。」

 

 「私は食品ロスに対する危機感や意識を向けて欲しいという願いを込めて活動をしました。日本人のもったいないという意識をもっと高めて欲しく、食品ロスは食べられるはずだった食材がゴミとなり、それを焼却処理する上で二酸化炭素が発生することによる環境被害にもなっています。有限である食材が無駄になってしまっている現状は非常に問題であると言えます。一人ひとりの意識が少しでも変化することは、それらが積み重なり解決に向けた大きな一歩となると考えています。そのため、今回私たちは食品ロスへの意識を少しでも共立の皆さんと共有したく今回の活動を決めました。実際に今回作成した作品をみていただいて、リンゴのかすを用いた古紙や家庭からでた野菜のはしっこを用いたスタンプなど、使った材料などにも注目していただけたらと思います。」


 「今回このアート作品の制作に関わったことに関して、非常に嬉しく思っています。一人ではできないこのアート作品制作を、みんなの意見も通しつつ協力して思いが詰まった作品の一つとして作り上げられたなと感じました。3年ゼミのみんなだけでなく、4年生ゼミの皆さんやコーディネーター、その他にも沢山の方々の協力のおかげでこのアート作品が完成したのでとてもいい経験になりました。この活動のおかげで食品ロスに対する考え方を改めることができて、深く考えようと思えるきっかけにも繋がりました。

 ただアート作品を見てもらう為に制作した訳でなく、制作するための材料にもこだわっています。細かい部分を含めて、現在起こっている食品ロス問題について、共立の皆さんに少しでも関心を持ってもらえると嬉しいと思いました。」


 編集後記:本学において、11月下旬にいよいよフードドライブの活動を行います!アート作品をシンボルとしたポスターを作成し、共立の皆さんにお声がけする準備を進めています。フードドライブの回収は、本館1階ロビーで、完成したアート作品を展示しながら行いたいと思っています。どうぞご協力のほど、よろしくお願いします。