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更新日:2025年07月29日

留学?海外研修

中国人民大学(中国)交換留学生 報告レポート ~1年間の留学を終えて~

中国人民大学への1年間の交換留学を経て

国際学部 3年 上野 聡子 

 

 私は2024年9月から中国人民大学へ交換留学生として一年間派遣され、無事やり遂げることができました。一年間の交換留学で得た経験と成長について報告します。

 

 

1.留学スタートから半年間

 一年間の交換留学が終了したからこそ、今思い返せば留学初期は上手くいかないことが多く辛い毎日でした。留学へ行く前に中国語検定4級(2023年12月取得)とHSK3級(2024年03月取得)を取得していましたが、日本ではあまり中国人と話す機会がなく、現地での意思疎通が困難で努力が必要でした。私は現地の生活に慣れるまで二か月間かかりました。一番辛かったことは食堂で注文ができなかったことです。漢字も読めず、店員さんが言ったことも聞き取れないため、食べたかったものとは違うものを食べることも少なくありませんでした。また講義においても、周りの学生と交流することが難しかったです。前期は初級クラスに在籍していました。クラスの皆も、会話が流暢なほどの中国語ではなかったため、学生同士でも言いたいことが伝わらないことがほとんどでした。また、汉语言进修生(中国語コース)は特に欧州の学生が多く在籍しているため、講義以外の会話は基本英語でした。英語もあまり話せなかった私にとってその空間は地獄でした。講義は基本中国語ですが、クラスの半数以上が欧州の学生なため、理解度を上げるために共通語となる英語で説明されることもあります。それにより他の学生の理解度が100%であるのに対し私は中国語と英語の両方を理解できず、講義中に泣いたこともありました。

 今では笑い話になりますが、当時は毎日生活するのが精一杯でした。ですが、こういった時期を乗り越えたからこそ、後期の留学はさらに充実したものになりました。
 

2.後期スタート

 後期は2月下旬から始まりました。冬休みに一度日本へ帰国したからこそ気持ちがリセットされ、留学初期とは違う新たな気持ちでスタートできました。この時には、日常会話がスムーズにできるほどになっていました。相手の話す言葉の70%は理解できていた状態であり、前期に比べてもすごく自信がありました。そのため自分の中で、後期は実践あるのみと考えていました。だからこそ後期はずっと毎日ワクワクした生活でした。

 講義については、前期から一つクラスが上がり中級2に在籍していました。クラスメートは前期とほとんど同じだったため安心感がありました。講義内容は前期と同様、精读(総合)、口语(スピーキング)、写作(ライティング)、阅读(リーディング)、听力(リスニング)の5科目であり、それぞれの講義の中で、中国文化や教養、そして中国ならではの一般常識などについて学びます。後期の講義内容やレベルは難しいものが多かったものの、先生の話す中国語は90%理解できていたため私にとってとても成長を実感できた部分だと感じています。中級は補足もすべて中国語になります。また学生の語学力もほぼ同じため、クラスメートと中国語での会話が基本になりました。伝えたいことも伝えられるようになり、お互い高め合えたことがこのクラスのいい点だと思います。

 後期は前期に比べて、より学生主体の講義が多い傾向にありました。週に二度プレゼンテーションがあったり、自分の意見をその場で共有したりしました。クラスも少人数なため、それぞれの国が様々なことを共有し異文化理解に繋がりました。また学生同士間違ってもフォローし合うため、間違えに対する恥じらいやマイナスな感情は無く、むしろ自身のプラスになりました。前期の私はこれほどの語学力も主体性もなく講義に追われる毎日でしたが、後期には人が変わったようにスムーズにいきました。今まで語学力に自信がなく話せなかった友達とも積極的に話すようになりました。たったの半年間でここまで成長できるとは自分でも思っていませんでした。

 寮についても前期と同様、ルームメイトと生活しました。後期のルームメイトはイタリア人でした。個人的には共立の第二外国語でイタリア語を選択していたためすごく嬉しかったのを覚えています。彼女も同じ中国語コースの学生であり、一緒に音読練習をしたりと楽しい寮生活でした。

 後期を振り返って一番変化した部分は積極性です。前期より成長した部分が多くその成長したことに対して自信があったため積極的になりました。同じクラスに後期から来た韓国の学生に初日から声をかけてご飯に誘ったり、友達の友達とすぐに仲良くなったり、行きたいところへ行き、したいことをすぐ実行しました。


3.体験した行事

 留学中、様々な行事に参加しました。どれも楽しく、貴重な経験でした。参加した行事を全て紹介します。

 

2024年11月 秋の遠足 オリンピック公園

 この遠足は日本語学科の日本人教師の方が主催された紅葉狩りになります。毎年開催しているそうで、参加者は日本語学科の中国人の学生さんがメインです。その他にも他大学の日本人留学生が参加していました。私にとって初めて多くの中国人の学生と関わる機会であり、一気に交流が広がりました。学生とは中国語と日本語を半分ずつ使って会話をし、学生生活や自身の故郷の話などを話しました。最後には、参加者全員で記念写真を撮りました。このような活動に参加できてよかったです。

 

秋の遠足

 

2025年3月 春の遠足 玉渊潭公园

 この遠足も秋の遠足同様、日本語学科の日本人教師の方が主催されたお花見になります。こちらも毎年開催しているそうです。今年は例年よりも一週間早く開催され、お天気にも、たくさんの桜にも恵まれて素敵な遠足でした。私はこの時、日本語学科の三年生の学生さんが作成する短編映画の出演及び撮影のお手伝いがあったので、お花見をしつつ映画制作に参加しました。学生が主体的に作る短編映画のため、企画から撮影、編集も全て学生が行います。また、全て日本語で撮影するため、話し方のアドバイスなどを主に担当しました。誘っていただいたこと、参加して無事に完成したこと、みんなで楽しく制作できたこと、これら全てが私の留学生活でとても良い経験でした。

 

三四郎中編 制作班
制作風景

 

 

2025年5月 第7回日中未来創発フォーラム

 こちらの活動は、公益財団法人笹川平和財団と中国人民大学が共同で開催した日本と中国の将来について考え交流する合宿での活動です。この活動では、文化?教育?生活の三つの視点から私たちの未来について考えました。各分野のフィールドワークに参加します。私は教育を選択しました。教育分野では、「AI技術が未来の教育にどのように働くか」というテーマを基に学び、交流し発表しました。中国で有名なIT系企業である「科大讯飞」「中关村世界科技园」を訪問しました。ここでは高等教育分野におけるAIの活用についてや、中国のITの発達について学びました。日本と比べてIT技術の活用が進んでおり、様々な場面で活用されている反面、デメリットがあることについても学び、全体発表で意見交換をしました。日本でもなかなか細かな部分まで企業から直接説明を受ける機会は無いため、留学中に現地の有名な企業の説明を中国語で受けることができて、とても有意義な企業訪問でした。

 またこの合宿には人民大学の日本語学科の学生、北京近くの大学の日本語を学んでいる中国人の学生、また北京市内の大学に通う日本人留学生、その他日本から来た財団の学生が、合計約100人参加しました。そのため、様々な学生と関わることができ、交流することができました。参加したほとんどの学生は日本語も中国語も話せたので、両方の言語を使いながら話し合いや交流しました。日本語でもディスカッションは難しいのに、二つの言語で取り組むことができたことがとても嬉しかったです。

 

企業訪問の様子

 

2025年5月 日本語学科『三四郎』短編映画放映会

 こちらの活動は、日本語学科三年生の学生が、夏目漱石の『三四郎』を実写化し鑑賞するというものです。毎年三年生の学生が日本の近代作家の作品を実写化する講義があるそうです。今年は夏目漱石の三四郎であり、この制作に参加させていただきました。この作品も企画、脚本、演出、編集など、全て学生主体で制作しました。私はこの活動に、「迷子の女の子」役として出演した他、学生が困った時のアドバイス役を担当しました。相互学習をしていた学生に誘っていただき参加しました。学生は全て日本語で出演するためたくさん練習をしている姿をみたり、言い方などをたくさん質問されたりすることで、私も影響され、より学習意欲が湧きました。こちらの撮影は春の遠足の際に玉渊潭公园で行いました。学生自身が撮影機材を用意し、一日通しで撮影しました。学生たちのこだわりがとても強く、満足いくまでOKしなかったのが、作品に対する強い思いを感じました。その結果、私が参加した2班は最優秀作品賞に選ばれました!素敵な思い出をありがとうございます!

 

三四郎中編 制作班

2025年5月 国際文化祭

 私の留学生活で一番の思い出はこの国際文化祭でした。この文化祭は留学生がメインのイベントであり、各国の学生が自国の有名な食べ物を販売したり体験したりします。留学が始まってから8か月経過していたこともあり、語学力も安定していた時期でした。そのため開催の案内がきた際、すぐに自分から応募しました。留学に行く前の私はこのように積極性がなく内気な性格でしたが、この留学中に自身の性格までも変わり、より積極的に行動できるようになりました。私は「日味食游坊」という店名で出店し、たこ焼きを販売しました。出店にあたり、様々な困難もありました。人民大学は日本人留学生が少ないため人員確保にも苦労し、最終的には中国人の学生も募集して合計13人で参加しました。この中には日本語が話せない学生もいたため、みんなで翻訳したりと助け合いながら取り組みました。

 私たちはたこ焼きの販売で、午前中のうちに全て売り終えてしまいました。中国人にとても人気で行列ができるほどでした。海外の方が日本の食べ物を好んで食べてくださったり、会うたびに日本語であいさつしてくださったりと、とてもうれしい体験がたくさんできました。留学の醍醐味である異文化交流を日本を代表してできたことが嬉しかったです。この経験も忘れられない思い出になりました。

 

各国代表
日本ブース参加者
たこ焼き 販売風景

 

 

4.留学中の旅行

长城(万里の長城) 

 中国と聞いて誰もが一番に思い浮かべる観光地は「万里の長城」だと思います。私が北京留学で一番行きたかった観光地でした。私は留学後期の4月に日本人の友人と一緒に行きました。留学生のほとんどが留学開始直後に行っており、みんな口をそろえて「人生で一度は行かないと!行って後悔はない!」と言っていたので絶対留学中に行くと決めていました。私が実際に行ったのは留学後期の4月で、現地で知り合った日本人の友人と一緒に行きました。长城までは高铁(高速鉄道?日本の新幹線のような乗り物)に乗って20分程で行くことができます。北京は日本に比べて気候も乾燥しており、そこまで混まない時期であったため、観光しやすい環境でした。私は登りは自分の足で登り、下りは上から下まで2分でいける低速度のジェットコースターに乗って下りました。距離も長ければ階段も急斜面なためとても疲れますが、すべて石で昔の人が作ったことや、あまりの壮大さに、疲れていることを忘れるほど感動しました。私は何度行ってもいいと思いました。また機会があれば行きたいです!

 

长城(万里の長城)

天津

 北京留学に行くにあたってもう一つ行きたかった観光地が北京の隣の市であり、高铁で30分でいける「天津」でした。交通面でも費用面でも比較的安く簡単に行くことができる場所であり、一日で観光スポットを制覇できるため、講義が全て終わった帰国直前に行きました。留学が終了する直前に行くことができてよかったです!

 

天津站
天津之眼
意大利风景街

5.一年のまとめ、振り返り

 私は留学に行って人生がガラッと変わりました。考え方や自分の生き方に対し大きな変化をもたらしました。特に変化した部分は内向的な性格から外向的な性格になり、自分から積極的に行動できるようになった点、また間違えを恐れず自分の考えを相手に伝えられるようになった点、それから自信を持てるようになり自分を大切にしようと思えるようになった点だと思います。もちろん辛くやめてしまいたいときもたくさんありましたが、それ以上に幸せで宝物になった経験や時間が多いです。「終わり良ければ総て良し」という言葉が私の留学生活にはピッタリです。留学が終わりに近づくにつれて帰国が迫っているのを忘れてしまうほど毎日が充実していましたし、帰国日当日も「あ、今日帰国なんだ」くらいの感覚でしかありませんでした。それほど帰りたくなかったですし、また絶対戻りたいと強く思いました。現地で知り合った世界中の学生と今でも連絡をとっていますし、定期的に電話をしたりします。また、その友達が日本に旅行に来た際は一緒に観光地を巡ったり、私がみんなに会いに海外へいくこともあります。私の留学は私の人生にとって一番大きな影響を与えてくれた経験でした。後悔は何もないですし、留学に行って本当によかったです!

 

6.最後に

 留学に行くか迷っている方、あるいは留学に行くことが決まっているけど不安な方、絶対帰国するときは帰りたくない!と思えるほど最高の留学になります。もちろん、辛いことは必ずありますし、時には帰りたくなることもあります。けれど、最後まで諦めず毎日楽しむ努力をすれば、きっと素敵な留学生活になると私は思います。迷っているなら絶対行った方がいいです。後悔しないので!頑張ってください!!