更新日:2025年03月25日(火)
先日の卒業式、答辞の全文を公開させていただきます。
**********************************************
答 辞
外を見れば、日の光から目一杯の愛情を受け、桜の花が一斉に咲き誇ろうとしています。高校生として月夜峰の春風を肌で感じるのも、今日が最後です。この佳き日に、私達53回生は卒業の日を迎えます。本日はご多忙の中、ご出席下さいましたご来賓の皆様、先生方、ならびに関係者の皆様に卒業生一同御礼申し上げます。
この学校に入学した3年前、私は期待と共に不安も抱えていました。女子しかいない場では、揉め事があり、自分のやりたいことができないという偏見を持っていたからです。しかし、実際に私を待っていたのは、想像と正反対の生活でした。
特に、生徒会活動は、私の価値観を大きく揺るがしました。中学生の時は生徒会へ興味がありながらも、リーダーシップは男性がとるものだと思っていたため、参加しようと思えませんでした。しかし私にとって、女子校は性別ごとの役割を気にしない環境だったからこそ挑戦できた上に、より良い学校を創るためリベラルに考え続ける仲間と出会い、感銘を受けました。そして、社会でジェンダーギャップが大きな話題となっている今、個々の得意不得意を活かして成り立つ女子校で生活し、女性活躍の可能性を感じました。
挑戦は私に、努力の楽しさや達成感、頑張れば頑張るほど周囲の人達が応援してくれる、ということを教えてくれました。今後も、まだ見ぬ私に出会うため、挑戦を続けていきます
先生方は、そんな私達を信じ、応援して下さいました。
パソコンを活用する授業など、勉強方法を深く考えて下さった先生。受験において、必死にもがいてもうまくいかず、挫折しそうになった時、「今が踏ん張りどころだ」と心強い声をかけて下さった先生。生徒会では、学校を変えたいという思いからの大胆な提案にも、真摯に向き合って下さいました。
このように、先生方が一人ひとりの思いに丁寧に応えて下さったからこそ、私たちは3年前には想像もしていなかった成長を遂げられました。心から感謝申し上げます。先生方の教えを胸に刻み、今後も精進していきます。
また、18年間、毎日傍に居てくれた家族。
心の距離が近いからこそ私の気持ちを理解してほしくて、思わず当たってしまった日もありました。にもかかわらず、そっと受け止めて、「あなたならできる」「あなたの未来は明るい」と励ましてくれました。
兄弟がいても、愛情の差を感じたことは一度もありません。私がやりたい事を否定されたこともありません。ただひたすらに私を応援し、いつも一番の味方でいてくれました。
家族のために頑張って働き、精神的にも支えてくれたお父さん。雨の日は喧嘩中でも車で送迎してくれました。仕事をしながら毎日美味しいご飯を作ってくれたお母さん。私が寝坊しても、健康を気遣って必ず朝ごはんを持たせてくれました。
今日まで私を育ててくれて、本当にありがとう。4月から環境が大きく変わりますが、自立するまで、もう少しだけ見守っていてください。そして、いつか親孝行をさせてください。
次に、かけがえのない時間を、最高の青春を、共に謳歌した仲間たち。
憧れだった制服を身に纏って出逢ったあの時の私達は、とてもぎこちない関係でした。だけど、共に三年間を過ごした今、周りにいるのは、言葉では言い表せないほど大切な人達ばかりです。時には衝突し、思い悩んだこともありました。しかし、頑張ろうと思う気持ちの背景には、いつも皆の姿が在りました。ひたむきに努力する背中や、応援してくれる友達の存在に、私は何度救われたでしょう。感謝してもしきれません。
憂鬱な気分で登校したのに、楽しさでいつの間にか暗い気持ちを忘れた月曜日。教室で笑い転げた休み時間。悔しくて共に涙した体育大会。一緒にテスト勉強をした放課後。
教室、中庭、グラウンド。この学校の全ての場所が、高校生活の思い出で溢れています。
明日から別々の道を歩むと思うと、寂しさで胸が締め付けられますが、私たちの中には、何年経っても色褪せない思い出が在ります。大学生になっても、たまには会ってゆっくり話そうね。3年間を共に過ごしてくれて本当にありがとう。
在校生の皆さん。
今皆さんは、沢山の挑戦ができる環境にいて、何者にでもなれる可能性を秘めています。私は在学中、その素晴らしさに気付けていませんでした。卒業する今だからこそ、そう断言することができます。
そして、男子生徒がいないから、恋愛ができないからといって青春を諦めないでください。そんな境遇を嘆き合う時こそが、実は青春そのものです。
最後に、私がこの3年間で沢山頂いた、「あなたならできる」という言葉を、皆さんにも届けます。頑張るのは、案外楽しいですよ。皆さんの学生生活を、心から応援しています。
今、私達53回生の幕が閉じられます。共立女子第二高等学校の益々の発展を卒業生一同お祈りすると共に、沢山の愛情を下さった本校に関わる全ての皆様へ心から感謝を申し上げ、答辞とさせて頂きます。
竞彩足球比分_澳门皇冠足彩-体育|在线7年3月17日
共立女子第二高等学校 第53回生 卒業生代表 吉田花耶