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私には就職活動の際に大きく2つの譲れない軸がありました。1つは、英語を駆使して仕事をしたいということ。もう1つは、今後開発が活発化するであろうと予想された生成AI(人工知能)にとって代わられることのない安定した職に就くことを望み、「素材関連産業や物流業界などは、どんな未来であっても変わらず必要とされるのではないか」と考えて活動をしていたところ、現在の勤務先に巡り会いました。会社説明会に参加し、募集職種よりも展開している事業領域に興味を持ったことが、酒井重工業株式会社への入社を目指すことになった大きな理由です。
カンボジア、ラオス、ベトナム、オーストラリアを担当する海外営業職として、東京にある本社から現地販売代理店や国内、インドネシア、上海にある工場と連絡を取り合って、商談や出荷の打ち合わせをしています。出張で現地に赴くと、販売代理店の方と共にエンドユーザの下を訪れて生の声を聞き、当社製品を紹介し、時には製品が使われている現場を訪問することもあります。ODA(政府開発援助)で当社製品を納入する際は、商社とも連携してプロジェクトを推進します。
カザフスタン、キルギスタンのユーザをお連れして、インドネシアの工場で製品の販売トレーニングを実施した時のことです。当社の事業紹介や製品紹介のプレゼンテーション、そしてアテンドが評価されて当社製品のファンになってもらえたことがユーザの言葉などから感じられた瞬間に、大きな達成感に満たされました。このように販売代理店やユーザの方々と英語でコミュニケーションを図り、信頼を得て、公私の隔てなく親しくなったことから、仕事もよりスムーズに進むようになり喜びを感じています。
GSE(Global Studies in English)プログラムでプレゼンテーションに何度も臨んだこと、必要資料を英語で書かれた文献も含めて集めたこと、英語で自分の考えを担当教員やクラスメイトに繰り返し伝えたことが生きていると感じます。また在学中に、外部の留学生と交流した「Empowerment program」に参加したことや、海外の大学のオンライン授業に出席した経験も、“様々な国の人々と、英語でコミュニケーションを取る”ことが基礎になり、今の私の活力になっていると思います。
ここまでの2年余りで私自身、酒井重工業株式会社の代表であるとの自覚を持って仕事に臨み、販売代理店、ユーザ、社内外の方々とコミュニケーションを交わすことで親密になり、最近では製品の紹介や課題解決に向けた打ち合わせをこなせるようになりました。今後は商取引であることを意識して商談を自分の力で進め、販売に繋げられるようになることを長期的な目標として掲げています。将来、独り立ちした時に向けて今後も様々なことを貪欲に学び続け、世界中を飛び回って当社の製品を拡販し、ひいては人々の生活に欠かせない道路や空港の建設に貢献したいです。
国内外を問わず英語を使って仕事をしていると、「国際学部で学んだことが生きているな」と実感する場面が多々あります。学生と教職員との距離感が近く、多数在籍しているネイティブの教員のオフィスアワーに積極的に参加して、相談や会話をしたことや、学内で開催されるいくつものプロジェクトにも携わったことで、日常的に英語を使う環境に身を置くこととなって英語力が向上し、そのことが今、多国籍の人々と交流しながら仕事をすることに繋がっています。共立女子大学は東京駅や皇居に程近く、本の街?神田神保町にキャンパスがありますので、何をするにも利便性が高く、有意義に4年間を過ごせます。また、就職活動にあたっては学生支援課の職員の皆さんが親身になってサポートしてくださいますので、安心して色々なことにチャレンジすることができると思います。皆さんの輝かしい未来が、ここ共立女子大学から生まれることを願っています。
(2024年3月掲載)