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かねてより私は「建物」に興味があり、大学では建築について学びたいと思っていました。共立女子大学は学生の人数が他大学に比べて少ないことから、学生と教員との距離感が近く、「有意義な時間を過ごすことができるのではないか」と考えたことが進学先として選んだ理由です。事実、一人一人がプレゼンテーションに臨む場は他大学に比べて多いように感じます。私は大勢の人前で発表し、物事を伝えることに苦手意識があり、プレゼンテーション能力を高めることを望んでいたので、それを伸ばすためには最適な環境です。変わらず緊張はするものの1年次、2年次と発表の場数を踏むことで、苦手意識は少し克服したように感じています。
1年次の前期から課題の実践がある「建築設計演習」です。建築士?設計士を目指す人なら興味が沸き、とても面白い授業だと思います。週に一度、一対一の形式で教員の指導を受け、自分の設計を完成させていきます。また、設計課題を終えた後に開かれる「講評会」では、学生一人ひとりが自分の設計について発表し、指導教員に講評をいただく場が設けられています。自分の設計への考え方を他人に伝える力が身につき、設計スキルが上がっていることに手応えを感じています。
私自身が施主だったら「住んでみたい」「こんなものがあったらいいな」と思えるような建築物を設計するように心掛ける一方、仲間の設計の良いところをメモし、自分の設計の参考にするなどして、仲間からも学びを得るように努めています。1年次、2年次に履修する第二外国語や経済学など、苦手で一見建築とは無関係のような授業であっても「必ず自分のためになる学びだ」と思い、建築の授業と同じ学びの姿勢で臨んでいます。
思考の範囲を広げるために、優れた建築を見学することや自然に触れるなどして感性を磨くようにしています。また、自分の考えを具現化し、第三者に伝える手段の一つであるスケッチを描くことにも力を入れています。それらが身になっているのかは、今はまだ分かりませんが、続けたいと思っています。そして休日の友人との旅行、アルバイトにも精を出すなど学生時代にしかできないことにも積極的に取り組んでいます。
スケッチやプレゼンテーションなど、まだまだ身につかず、満足のいくレベルに達していない能力を伸ばしたいです。いずれは授業で身につけた知識や技術を生かして、施主が「住んでみたい、あったらいいな」と思ってもらえ、周辺の環境にも配慮した建築を設計してみたいです。更に、そのような建築で街に住む人々の暮らしの質をより良くする、社会に貢献できる建築士?設計士を目指して、日々学業に一生懸命とりくんでいきます。
本学は、建築?デザイン学科生にとって必要不可欠ともいえる模型材料が容易に手に入る、恵まれた立地にあることを実感しています。また、学生の人数が少ないことでプレゼンテーションの機会が多く巡ってくること、教員に気軽に質問できることなども魅力です。生活者視点を持って住環境を創造することや建築デザインに興味がある方、建築士?設計士を目指している方、プレゼンテーション力を高めたい方に本学をおすすめしたいです。
*2023年4月、建築?デザイン学部 建築?デザイン学科に改組
(2024年3月掲載)