Vol.14 宮崎真理 30回生
1.今の自分について
サッカーの審判員として、主になでしこリーグ(日本女子サッカーリーグ)を担当しています。平日は会社員、週末は審判で日本全国の試合会場へ出掛けています。2011年に、日本サッカー協会公認の女子1級に昇級しました。この資格は、全国大会レベルの試合の主審を担当できます。1級の審査には、審判実技?競技規則?フィットネステストがあり、1年をかけて行われます。2級の頃、地域協会の推薦で受験しましたが何度も失敗。3度目でようやく合格することができました。全国で一度に10名程しか受験することができない狭き門でした。平日の仕事との両立に試行錯誤しながら、今に至ります。試合を任される責任感と、大好きなサッカーと関われることに喜びを感じながら、日々、次の試合に向け準備しています。
ここ数年のなでしこジャパンの世界での活躍により、世間の女子サッカーの注目度は格段に上がりました。審判員として影ながら貢献できればと考えています。
2.共立二中高の思い出
思い出は学校行事、そして部活です。行事は、白亜祭?体育大会?合唱コンクール等、どれもクラスメイトと全力で取り組んだことが印象に残っています。壁にぶつかることもありましたが、一つの事に皆で取り組むこと自体が楽しかったし、絆を深めあえました。
スポーツが好きで、小学生の頃から特にサッカーが好きでした。中高ではもちろんサッカー部に所属し、そこで、かけがえのない仲間ができました。自分の意見を言うことが苦手でしたが、何か問題が起きた時、仲間と本音で意見をぶつけ合い解決することを覚えました。共に喜びや苦難を経験した仲間達とは今でも変わらずに会い続けています。当校は自然豊かで広大な敷地が自慢です。部活では広いグラウンドをのびのびと使えました。部活一筋だった私も、定期テスト1週間前から練習は休みになり、勉強に集中しました。そして、テスト期間直後は、鈍った体を起こすように広いグラウンドへ向かったのを思い出します。その点で勉強と部活のメリハリはつけられていたと思います。先輩方は、部活以外に勉強や行事でも活躍されていて、とても憧れでした。大学生のOGもたまに部活に顔を出して下さり、数年先の目標となる人達が近くにいる環境でした。おかげで、早くから自分の進路について考えることができたと思います。先生方は、いつも向き合って親身にアドバイスを下さいました。日頃の勉強も、わからないところを休み時間に聞きにいったり、気軽に相談できる雰囲気がありました。
審判の資格は、中3の時に顧問だった松本重樹先生の勧めで、初級である4級を取得しました。まさか審判の仕事をするようになるとは当時全く考えていませんでした。先生が背中を押してくれたことで挑戦してみようかなという気持ちになったのを覚えています。
当校ののびのびとした環境の中で、仲間達と様々な経験をし、何事にも全力で挑戦することを学んだことで、少しずつ自分らしさが確立されていき、現在の自分があるのだと思います。自分の原点となるこの学校に通わせてくれた両親?出会えた仲間?先生方に感謝しています。
3.受験生へのメッセージ
どんな学校に行きたいか、将来どうなりたいか、様々な思いがあると思います。当校のメリットは、併願型特別推薦制度です。難関大学や共立女子大にはない学部に挑戦したい方には、安心して高い目標にチャレンジすることができます。私もおかげで、妥協なく進路選択ができました。まだ将来の事がぼんやりとしか想像できない方も、入学すれば、当校の充実した学生生活を通して、未来の輝く自分を思い描くことがきっとできるでしょう。
4.学校の良さを一言で表現すると…
豊かな自然の中で、温かく生徒思いの先生方に見守られ、のびのびと成長できる環境です!そして何よりも、真剣に取り組んだ分、大切な「仲間」という宝物ができます。
5.プロフィール
1983年5月生まれ 東京都日野市出身
2001年5月 サッカー3級審判員取得(高校2年時取得)
2002年3月 共立女子第二中学高等学校 卒業
2003年10月 サッカー2級審判員取得
2006年3月 東京女子体育大学 体育学部体育学科 卒業
2011年12月 サッカー女子1級審判員取得
2014年8月 フットサル1級審判員取得